毎年、初入荷や珍品と銘打って高額で入荷する種はありますが、その殆どが翌年以降に暴落してしまう昨今、別格の存在感を示し続けているのが1種類だけいます。
長年クワガタ界の頂点に君臨し続け、時間が経過しても価値が下がるどころか逆に上がっている事も有り、多くの人が欲しくてもなかなか入手できない。それがウエストウッディ原名亜種ではないでしょうか?
入荷の少なさ、ブリードの難易度、その迫力ある形状、人気、どれを取ってもウッディの原名亜種を超える種は現段階では見当たりませんね。
当方も自己ブリード用だけで毎年ウッディのWDに3桁位使い続け、数年間お金と時間を沢山使って、やっと安定供給が出来そうな目処が立ってきました。
そこで予定数量は有りますが、ウッディ原名亜種の幼虫ペア及び亜種カズミアエの成虫を、近いうちに開始したいと思います。
ウッディ原名亜種に関しては、基本的には成虫販売をメインにするつもりですので初2齢幼虫での販売は致しません。3齢に加齢次第ペアでの販売になると思います。
アルナーチャルのディバンバレー産を3系統、ローワースバンシリ産を4系統、そして今では見かけなくなったウエストベンガル州カリンポン産1系統と、実に3産地8系統が揃います。
ウッディで、これだけのラインが揃う機会もなかなか無いかと思います。
そしてカズミアエに関しては、一昨年入荷のWDからのWF1とCBF1の成虫ペア及び1♂2♀のトリオでの販売を来月早々に予定しております。
但し、予約も入っていますので予約で終了する場合も有ります事をご了承下さい。
カズミアエに関しては、個人的に強く思う事があります。それはブリードは飼育品が有利だという事です。
近年、纏まった数が入荷する様になりましたが、カズミアエのWDと原名亜種のWDを比較すると状態が全く違うように感じています。
やはり、これは日本人がきちんと現地で管理している原名亜種と外国の人が管理しているカズミアエの違いだと思っています。
当方カズミアエのWDは1便目しか仕入れないのでまだ良かった方ですが(2便目以降は状態悪化が懸念されるので、どんなに安くても仕入れません)、2便目以降を他店で購入された方々から聞いた話では状態の悪さを多く耳にしました。
現地の状況を考慮すると、カズミアエは来年もある程度の数が入荷すると思いますが、管理が変わらない限り、状態は今年と大差ないと思います。
そんな状態のWDペアでブリードするより、飼育品でのブリードが有利なのは当然の事ですし、更に言うなら飼育品の♀にWD♂の血を入れてブリードすると成功率が格段に上がると思います。
原名亜種にしてもカズミアエにしても、採卵・幼虫飼育・成虫管理と各ステージにハードルが有ります。
原名亜種に関しては、当方も何度も失敗して、近年やっとわかってきた事が沢山あります。
本当にちょっとした細かい事で結果が大きく異なります。それだけ原名亜種はシビアです。購入されたお客様にはブリードマニュアルと同時にお伝えします。
それだけ難しい虫だからこそ、価値があり挑戦し甲斐のある種だと思います。ご期待下さい!