拘りの菌糸”GP”

GPシリーズは、「品質最優先」で”難関種でも安全に大きく育つ事”をコンセプトにしています。

難関種は成長に時間がかかり、低温飼育のものも多いので以下の点に拘り抜いています。


①きのこの発生が少ない事=ヒラタケ菌の中で最も発生が少ない番手を改良

・20℃前後の温度帯でも殆どきのこの発生が見られません。

②菌が強い事=元菌をそのまま種菌する事で菌の廻り方が全然違います。

・プレス機等で硬詰めしても普通に廻ります。

(参考実験)ブロックを日中40℃以上の倉庫に1日放置して、その後25℃環境に2時間保管して詰め替えたところ全て問題無く菌糸が廻りました。

夏場の輸送もクール便を使う必要が無く、通常輸送で問題無く使用できています。

③低水分である事=菌が強いので極限まで水分を減らしてます。

・水分を減らす事で菌糸の持ちを良くし、羽化不全のリスクを減らしています。

④低添加である事=菌が強いので添加は極微量、殆ど菌の力だけで廻ってます。

・通常はオガ粉にフスマ等の添加剤と水を混ぜて高温殺菌しますが、GPは菌を活性化させる特殊な抽出液にて水分調整しています。

その特殊な抽出液のおかげで、極低添加での菌糸が可能となり結果幼虫を安全に大きく育てる事が可能となっております。

⑤ボトルは硬詰である事=ボトルは専門スタッフによる特殊器具を使った硬詰め仕様。

・低水分、低添加の菌糸を硬詰めする事で長く良い状態を保て、交換サイクルを伸ばす事が出来ます。結果、幼虫のストレスも減り安全に大きく育てる事を狙っています。(イメージは栄養の高い材飼育です)

オリジナルのGPは、詰め方も底・中段・上段で別の専門スタッフが規定の詰め方で詰めています。

それに側面と肩口を硬く詰め、真ん中は幾分緩くする事で通気を確保し、居食いをイメージしています。

*オリジナルのGPは製造工場で詰め替えしますが、弊社で詰め替えするGPプロスペックは、プレスマシンで容量比1.5~2倍の量を均等な高圧で詰め込みますので、オリジナルのGPとは詰め方が異なります。

⑥オガ粉の拘り=オガ粉は他種のオガが一切混ざらない様に、原料のクヌギとブナはそれぞれ別のオガ工場から仕入れしています。

クヌギはクヌギだけ、ブナはブナだけしか取り扱っていないオガ工場ですので、他の広葉樹や針葉樹が混ざるような事は一切有りません。

他の広葉樹(例えばコナラやサクラ等)が混ざっても幼虫飼育自体には影響は無いとは思いますが、ロットのバラツキの原因になりますので、他種が混ざらない仕入れに拘っています。


オガの種類はブナ微粒子・クヌギ中粒子の2タイプございます。

クヌギはドルクス全般にマッチしますし、ブナはフタマタやシカ等の難易度の高い種に最適です。

硬質のクヌギは硬くて水分を吸収しづらく、軟質のブナは柔らかくて水分を吸収しやすいので、同じ水分にするとブナは持ちが悪くなります。

その為、ブナはクヌギより更に水分を少なくしている為、パサパサした感じですが菌糸は直ぐ廻ります。又、当然重量も軽くなります。

ブナのブロックを詰め替える際は、ハンドプレスで力一杯に詰めてもゴムを押してるような感じでなかなか入っていきません。

830のボトルにハンドプレスで頑張ってみましたが重量は530gにしかなりませんでした。

プレス機で硬詰めしたら650gでしたので、硬詰めが宜しければ詰め替えたボトルを購入された方が宜しいかと思います。

通常の使用でしたら、ハンドプレスで詰めたボトルでも全然問題無いです。

菌糸の活性が高いので、硬詰めしても菌が廻らないと言う事は殆ど有りません。


オリジナルの”GP”は難関種対応の為、低添加ですが、詰替えボトルには添加剤(トレハロース・ビタミン・ミネラル)を加えた”GP+”(ジーピープラス)もございます。用途によって使い分け頂ければと思います。