理想のカブトマット

一般的にクワガタ用の発酵マットは、クヌギ・ナラ等のホダ木を粉砕したマットが主原料ですが、

カブトマットは、廃菌床が主原料になる事が殆どです。

廃菌床ベースのマットでもヘラクレス等の一般的なカブトは問題なく育ちますが、ちょっと癖のある種になると幼虫~蛹で落ちてしまいます。

ホダ木マットでカブトマットを作れれば理想ですが、

①時間がかかりすぎる②広大な場所が必要③高コストになる

当然ながら採算が合わず、どこの工場でもなかなか作らないのが実情です。

そんな中↓

ホダ木カブトマット

クヌギ・ナラのホダ木マットを無添加で仕上げたカブトマットです。

しかも篩にかけて、微粒子に仕上がっています。

これなら癖のある種でも産卵・幼虫飼育共に安心して使えますね。

 

なぜそこまでホダ木マットに拘るか?。私の勝手な考えでウンチクを言わせて頂くと

①100%広葉樹が原料となる。

(菌床栽培は針葉樹が使われる事もあるが、原木栽培は広葉樹を使用する為)

②持ちが良い

(劣化が遅いので幼虫に良い環境が長く続く→マット交換回数が減らせる→ストレス減+手間減)

③外国産のカブト等、意外に倒木の中で育っている事が多い。

④無添加である

(菌床は添加剤を入れますが、原木栽培は駒菌を原木に打ち込むだけ)

他にもありますが、主な理由は以上です。


実験的に、廃菌床ベースのカブトマットと、このマットの2種類を先日同時に輸送し開封してみたら

①臭いが違う

(廃菌マットは独特の強い臭い有り、ホダ木ベースマットは臭い無し)

②温度の下がり方が違う

(廃菌マット到着時28℃→翌日27.7℃、ホダ木マット到着時27.6℃→翌日23.8℃)

*到着後、衣装ケースに移して、温度22~23℃環境下で1日保管

つまりホダ木マットは夏場でも翌日には使えそうな温度になってました。

これまで夏場は2週間近く、臭いと温度が下がるのを待ってましたので、これだけでも助かります。


以上、色々書きましたが熟練さんほど、喉から手が出るほど欲しいマットだと思いますので

できるだけ早く販売できるようにしたいと思います。

今しばらくお待ち下さい。