ギアス(タイフォーン)プランディとして入荷した累代個体を出来るだけ近いアングルになる様に、頭を下げた状態で撮影比較してみました。
(頭をまっすぐの状態で撮影すると頭角が反り上がり、頭角突起もより基寄りに見えてしまう為)
参考までに[NO.1]の116ミリを頭を下げずに撮影すると↓な感じに写ってしまいます。
頭を下げて撮影 | 頭をまっすぐにして撮影 |
同じ個体でも頭の角度で、こうも見た目が異なります。
右の画像はプランディの標本とそっくりですね…
当然、他の個体も角度次第で頭角は反り上がり真上に伸びます。
プランディの特徴として、頭角の湾曲と胸角が頭角突起より長くなるとされています。
手元で羽化した以下の12個体を比べてみると、大半はその特徴が出てるかと思いますが、当然ですが個体差は有ります。
頭角で言うとNO.1,NO.7,NO.13は特に湾曲が強く、NO.3,NO.5,NO.11,NO.12が続き、
胸角の長さは、NO.1,NO.2,NO.3,NO.4,NO.5,NO.7,NO.8,NO.9は、明らかに頭角突起より胸角の方が長く、その他は微妙ですがやや長いか同程度といった感じでしょうか?
ただ、頭角の湾曲や胸角の長さは個体差も出れば、飼育環境でも異なる可能性もあると考えられます。
ギアス(タイフォーン)に関しては識者によって諸説あり、これまでも亜種が二転三転した経緯も有りますので
今後、分類が進んで又別亜種とされる可能性も有ります。
ただ、少ないサンプル数では有りますが羽化してきた個体の特徴や産地、識者の意見など総合的に考慮すると、これをプランディーではないとする事には無理がある様に思います。
個人的には、この亜種分けは苦しいと思いますし今後再検証が必要だと思いますが、現段階ではこれまで通り、サンタカタリーナ産のギアス(タイフォーン)プランディーとして販売する事が正しいと判断しています。
何れにしてもブラジルのギアス(特にサンタカタリーナラベル)は今後の入荷はかなり厳しい事に間違いは無く、大変貴重な種である事に変わり有りませんので大事に残していきたいと思います。
[NO.1] 116ミリ |
[NO.7] 104ミリ |
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[NO.2] 106ミリ |
[NO.8] 98ミリ |
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[NO.3] 100ミリ |
[NO.9] 108ミリ |
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[NO.4] 97ミリ |
[NO.11] 105ミリ |
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[NO.5] 107ミリ |
[NO.12] 104ミリ |
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[NO.6] 106ミリ |
[NO.13] 102ミリ |
全て2020年2月に他店に入荷したWD♀70ミリ、WD♀58ミリからのWF1別血統から交配して得られたCBF1になります。
3桁でWDを購入された方から、当店と長年付き合いのある方がF1成虫を全て買取られましたが、諸事情があり当店にブリード委託されました。