GPクヌギを使用して 埼玉県S様 2018年7月16日 投稿者:dorcus- saga Blog,お客様からの羽化情報 いつもお世話になっている埼玉県のS様よりGPクヌギでの飼育状況を詳細にお知らせ頂きましたので、許可を頂いた上で転載させて頂きます。 以下↓S様からのご報告 昨年夏頃より幼虫飼育数の約8割をDorcus-Saga様の『GP』を使用させて頂きましたが、数頭を除いてほぼ羽化が完了致しましたので、僭越ながら結果報告をさせて頂きます。 【GP使用飼育種】 ①中国ホペイ約60頭(セブンオークス『張飛M-127』・『L-304』) ②国産オオクワガタ約20頭(三重県伊賀市産・長崎県対馬市産) 【飼育環境】 温度・・・冬場18~21℃ 春夏22~26℃ 湿度・・・50~65% 保管場所・・・ガラス温室 照明・・・作業時以外は終日消灯状態 【 交換サイクル】 ♂…830→1400→(1400) ♀…830→830 【結果】 ♂最高体重…30,6g(1頭) ♂27g~30g…7頭 ♂24g~27g…24頭 ♂22g以下…5頭 ♀最高体重…16,8g ♀体重幅…9,4g~16,8g 【傾向】(当方飼育環境下) ①♂は、3本返しと2本返しがありましたが、27g以上の計測は3本目が多い。(1回目交換時27gオーバーは2頭) ②18℃前後の温度帯でもキノコの発生は皆無 ③初回830投入時から居食いする確率がかなり高く、120日経過でも食痕ゼロ(多少生存の不安はあったが見事に★はゼロ)というボトルも見受けられ、♀で8~9ヶ月引っ張って1本返しに持ち込んでも、蛹室が崩れることなく無事羽化していることからも、他メーカーに比べて菌糸劣化→ガス発生の状況が極力抑えられていると思われる。 ④羽化状態に関しては、不全1頭、軽微な翅開き2頭(全てホペイ『張飛M-127』で、濃血・血統形状特性によるもの)で、セブンオークス系血統の完品羽化率は今まで使用した菌糸ボトルの中では圧倒的に高い。また仕上がりに関しても、低添加・低水分・遅劣化・ボトル低側面堅詰めの恩恵を受けて、ディンプルや顎ズレの発生頻度が低く、体表面が綺麗で非常に完成度の高い個体が羽化し易い。 その分、超大型個体や今流行りの超極太個体の期待度は若干下がるが、自身はサイズ・超極太に対する執着がなく、バランス・血統形状特性重視のスタイルなので全く問題にならない。 以上、あまり参考にはならないかもしれませんが、今期羽化個体を数頭(全てホペイ別個体)、画像添付させて頂きます。 完品羽化率が高い事は感じていましたが、実際詳しく教えて頂けると参考になります。 本商品のコンセプトである・居食い促進・遅劣化・完品羽化率を体感頂けたのなら嬉しい限りです。 S様、貴重なご報告有難うございました。